認可保育園では現在保育時間が保育標準時間と保育短時間の2区分に分けられています。保育標準時間と保育短時間では子供を保育園に預けられる時間が違ってきます。保育標準時間の方が保育短時間よりも長く子供を保育園に預けることが出来るので、なんとなく正社員なら保育標準時間でパートなら保育短時間かなと認識している人も多いのではないでしょうか。でもパート勤務でも勤務時間が長い人もいますよね？パートの場合でも保育標準時間は適用されるのかどうか、実体験を元に記事にしました。
保育標準時間はパートでも適用される？
2015年度から始まった新制度「子ども・子育て支援新制度」では認可保育園の保育時間が保育標準時間と保育短時間の2種類に認定が分かれます。
内閣府の子ども・子育て支援新制度のホームページによると
保育標準時間認定は最長11時間(フルタイム勤務を想定した利用時間)
保育短時間認定は最長8時間(パートタイム勤務を想定した利用時間)
となっています。勤務時間による条件はお住いの自治体によって違ってきますが、私の住んでいる新潟市の場合は1か月の勤務時間が120時間以上の場合が保育標準時間で64時間以上120時間未満の勤務時間の場合は保育短時間の認定になります。
私の勝手な勘違いだったのですが、パート＝短時間勤務＝保育短時間という図式が出来ていました。でも、パートでも1か月の勤務時間が120時間を超える人だっていますよね？厚生年金などの社会保険に加入しているような社員並みの勤務時間のパートの人だっているわけです。パートが保育標準時間の認定をしてもらえない場合は、延長料金がかかってしまいますよね。なので、保育標準時間か保育短時間かの認定は、パートか正社員かのような雇用形態で判断するのではなく、1か月の勤務時間によって判断されます。保育標準時間と保育短時間の認定要件はお住いの自治体によって違ってきますので、微妙なラインにいる方は自治体に問い合わせてみた方が良いでしょう。
保育標準時間は120時間未満の勤務時間でも適用される？
では、パート勤務で月に120時間に満たない場合は必ず保育短時間の認定になるのでしょうか？この辺もお住いの自治体により認定要件が変わって来ますが、新潟市の場合は勤務等時間帯も考慮してくれるとのことでした。
どういうことかと言うと、例えば保育園の保育短時間が9:00～16:30の場合で、勤務時間帯が8:30から15:00だった場合。土日休みだとすると1か月のおおよその勤務時間は120時間に足りていません。でも、保育園で預かってくれる時間が9:00からだとすると、9時前に預けることになり延長保育料金がかかってしまいます。延長保育料金は自治体によりますが新潟市は30分100円です。1日100円、月に20日勤務で子供を保育園に預けると100円×20日で月に2,000円の延長保育料金がかかってしまうことになります。
逆に勤務開始時間が13:00からで勤務終了時間が18:00などの場合も延長料金がかかってしまいます。ですので新潟市の場合ですが勤務時間帯も考慮とのことですので1か月の勤務時間が120時間に満たなくても勤務時間帯が保育短時間の時間帯をまたいでいるので、保育標準時間で認定される場合があります。必ずしも全員が考慮されるわけではないようなので、子供を預ける保育園や自治体によってとらえ方が変わってきます。
新潟市以外の自治体だと長岡市の場合は
Q16：保護者の就労時間が120時間／月を下回るのですが、保育標準時間の認定をとることはできますか。
A16：原則はできません。
ただし、以下の①～④にあてはまる場合は特例として保育標準時間で認定することが可能ですので、通っている園に相談の上、必要書類を提出してください。
①1日の就労時間が8時間以上（通勤時間含む）となる就労が常態となる場合
②雇用契約書等で定められた勤務時間の都合上、施設の基本保育時間（公立施設は8:30～16:30）の時間帯を超えて利用せざるを得ない日が13日以上／月となる場合
③シフト制の勤務体系などにより、1か月の中で最も早い就労開始時間と最も遅い就労終了時間の差が8時間以上（通勤時間含む）となる場合
④その他、上記に準ずると市が認める理由がある場合引用元：長岡市ホームページ
となっています。新潟市よりもより細かい条件で考慮してくれますが、こちらも保育園との相談ともなっています。
保育標準時間は通勤時間も考慮してもらえるのか？
新潟市の場合ですが1か月の勤務時間が120時間未満でも、勤務時間帯は考慮してもらえます。では通勤時間についてはどうでしょうか？
通勤時間についても新潟市は考慮してくれます。現在は個人事業主で勤務時間が1か月120時間以上あるのですが、以前は1か月の勤務時間が120時間に満たないパート勤務でした。この保育時間の制度が出来た頃にちょうど産休、育休を取っていて、その間は保育短時間での認定でした。
職場復帰した時も何も疑問に思わず、お迎えが実母だったので、保育短時間の認定で良いのだろうと思っていましたが、いろいろ事情が変わってきて短時間保育内に子供を迎えに行くことが出来ず、延長保育料金が二人分で結構な額に。
私の勤務時間は勤務証明書兼就労届出書の記載では9:30～16:30。短時間保育の時間内には入っていますが、通勤時間が20分ほどかかる為、私の子供たちが通っている保育園の短時間保育時間よりもお迎えが遅くなってしまいます。そこでようやく気が付いたのが、通勤時間は考慮されないのか？と言う事。気が付くのが遅すぎです。あの頃の自分に言ってやりたい。。
保育短時間と保育標準時間の保育料の差は私の場合は600円程。その600円を上回る延長保育料金を数か月間払っていました。
その経緯はこちらで記事にしています▽
保育標準時間と保育短時間は変更できる？育休中や求職中の保育時間は？
結局、通勤時間も考慮してもらえるということで保育短時間から保育標準時間に変更してもらえました。
保育標準時間はパートでも適用される？120時間未満でも大丈夫？通勤時間は？のまとめ
私は現在保育標準時間で子供たちを保育園に預けていますが、用事があって子供を早くに迎えに行くと、保育短時間の終了時間である16:30は駆け込みのお迎えの車で駐車場がいっぱいに。1分でも過ぎたら延長保育料が発生してしまうので皆さん必至です。
勤務時間が1か月120時間未満でも勤務時間帯や通勤時間によっては保育標準時間の認定を受けることが出来る自治体もあります。雇用契約上、保育短時間の時間帯をまたぐような勤務の場合や通勤に時間がかかる場合などは自治体や保育園に確認してみることをおすすめします。決してパートだから保育短時間というわけではないです。
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